5/15 The 6日目。

起きてー、チェックアウトしなきゃー!!
ジャズミンの大声で起こされる。
ピョコっと起きて、荷物をしまうのに三分。ガールズと違って何だかんだ持って来てないので楽チンである。
エアマットレスの空気を抜いたり、散乱しまくったビールの空き缶を集めたり、これまたあちこちに散らばったキャンディを拾って歩いたり。
全く散らかすパワーも半端ないよ。
そして最後まで飲みまくって騒いでたジェニファーはまだ死んでる。
起きれ!と起こすと、昨日のこと覚えてなーい!!とかカマしてる。
ニヤニヤしつつ、それでもまだ好きだから大丈夫よ、と抱きしめてあげる。それでもまだ、ってどーゆーことー??と叫びまくるが、ガールズ達もニヤニヤ。
何人かパジャマのままでいるから意外にのんびりだわね、とか思ってたら、そのまま出発する。
だってパジャマって本当にパジャマだよ。ジャージとかじゃなくて。入院患者の外出かよ。気合いを入れる時と入れない時の差が激し過ぎますよ、あなた達。
そのままIHOPへ。

やっとのことでカフェイン摂取。コーヒーを頼むとポットで置いてってくれるなんて嬉し過ぎ。あまりの嬉しさに三杯も飲んでしまう。しかしガールズも普通に三、四杯飲みまくっている。

お前ら散々ロックスターだのレッドブルだのでカフェイン補給してただろー!それがそのパワーの秘訣なのか、そうなのか?そして二日酔いもなくガッツリ食うのが大事なのか?あたしデリケートさんのままでいい。特にデリケートでもないが、このままでいい。
いや、あたしもちゃんと食べたけどさ。生まれて初めてパンケーキってものを食べた。

ホットケーキと同じものかと思ってたけど、全然違うんだね。軽くて柔らかくて口どけがいい。ホットケーキってむっつい(相当する日本語が思い当たらん)もんね。
大分ゆっくりして、帰途につく。
何たって五時間半もかかる。
昨日の今日でみんなグッタリしてるかと思いきや、まだ飲む。
実はクーラーボックスにビール持参でしたの。まだまだ残ってる。あんだけ飲んでも残ってるって持って行き過ぎ。
ジェニファーがすごい勢いで空けて行く。ああ、あなた十年前は天使のような子だったのに、ただの酔っ払いになったわね。

昼間から酔っ払ってポールダンスなんかしちゃったり。ま、誰でもあるわよね、そんな時期が。
I never....ゲームも何故か続いている。昨日ワイルド認定されたおかげで、どんな質問でも、Yuka,あなたこれは経験済みなのどうなの?と易しい言葉で質問を繰り返してくれるようになった。理解すると答えなきゃいけないし、答えによっては飲まなきゃいけない。困ったもんだ。
しこたま飲まされるが、バドライトって薄いの?なんぼでも飲める…。ビールはお酒じゃありません、と言ったカヲル姐さんを理解した。
むー、しかし飲み過ぎると大変なことが起きたりするもんだ。いきなりジェニファーが吐き始める。
おえぇぇぇぁぁぇえぁぁ、としか形容出来ない素晴らしい音を立てながら、飲んだビールを全部出す。吐き終わるとケロッとして、あたしのビールはどこー??だと。酔って吐くとその後もやたら具合が悪かったり、頭が痛かったりするもんだけど、復活早すぎだよ。どんだけ元気なんだよ。
そうこうしてるうちに、ジャズミンの家に到着。
帰る子達は帰り、ティファニーはバチェラットパーティーに行ってるケイシーを待つというので一緒に待つ。

ティファニーも飲みっぱなしだったからケイシーが来るまで運転しようがないのだ。
待ってる間にも、何本かビールが空く。
ジェニファーは飲み過ぎで立てなくなり、ジャズミンの家の前に寝っ転がった。みんなで呆れる。ジャズミンは絶対家の中に入らないでよー!と叫ぶ。
ボーイズ達が帰って来た。
ジャズミンの旦那ダニー、エイミーの旦那ババ、マリッサの彼氏テイラー、ティファニーの弟でジュリアナと内緒で交際中のジェイソン、そしてティファニーの婚約者ケイシー。それぞれに抱きしめあってはキスを交わす。
寝転がったままのジェニファーが、どうせあたしは独り者よー!と叫ぶので独り者のあたしが抱き締めてあげる。
ケイシーが、あんな酔っ払いは車にのせないぞー!少なくとも乗るのは手伝わないからなー!と。
そんなこと言うな。親友が結婚するってのは嬉しくて切なくてそして何だか寂しいものなんだよ。飲みたくなるんだよ。あたしは解るぜ、ジェニファー。
きつきつの車に乗り込んでティファニーがすごい勢いで話し始める。
サンタモニカってすごく綺麗なとこなのよ、どうして今まで連れてってくれなかったの?だの、すっごい楽しかったのよ、だの、お腹空いたよ、ピザ食べに行こうよ、だの。ボーイズはレイクタホのネバダ側に行って来たらしく、お金儲かった??とも聞いてた。全くダメだったみたいだけど。
家に戻るとジェイソンの娘、アイリが。ジェイソンがバチェラットパーティーに行ってる間、預かってたようだ。彼はまっすぐまた仕事へ行ったので、今日もそのまま泊まるらしい。
アイリはもうすぐ四才。初めて会った頃のエレンと同じくらいだ。

そのせいか何回も間違えてエレン、と呼んでしまう。
そんなもんだ。パパも間違えてエレンと呼んでしまってる。うちの母さんが孫をあたしの名前で呼ぶのと同じことだよね。
夕飯はリボンパスタのキャセロール。

アイリと一緒にニヤニヤしながら食べる。

子供と動物にやたらと懐かれるあたしでありますが、アイリも部屋にくっついて来たり足に絡まって来たり。可愛いのです。
可愛いのですが、そのお年で日付が変わるまで騒いでいるのは如何なものかと。
こちらでは子供、早く寝せないのかしら。帰って来た時に昼寝から起きたみたいだけど、真夜中まで起きてると大きくなんないよ。
ということで、楽しい週末は終わって行くのでした。