5/14 The 5日目。

久しぶりに飲んだからか、やたらと早く目が覚める。6時半に起きたって、することはない。
寝たり起きたりうだうだしたり、日記をつけたりその辺にあるお菓子を食べたりしながら、時間を潰す。
それにしてもフレズノを過ぎたあたりからずーっとくしゃみが止まらない。滝のように鼻水が出る。ここら辺の何かの花粉のせいだろう。
8時くらいになると一人二人と起きて来る。
一つしかないシャワーをみんなで順番に浴びる。
いくら部屋が広くてもせいぜい二人、多くて四人ぐらいしか泊まる想定をしてないだろうよ、スイート。
スタディルームにもう一つトイレだけあったんだけど、それも誰かが詰まらせちゃって使えない。
トイレに行くのにも部屋から出なきゃなのだ。
ま、そんなハプニングもアリだと。
念入りに念入りに化粧を始めるガールズ。

これはファッションショーをするリサ。
すごい荷物だなと思ってたけど、ドライヤーや巻ゴテ、大量のスプレー。部屋ごと持って来たのかってぐらい何でもある。もちろんシャンプーやリンス、ボディーソープ、ボディークリーム、香水などなども。驚くことにオリジナルの大きさのままで持って来てた。
12時過ぎ、オリジナルTシャツを来ていざヴェニスビーチへ。
まずは腹ごしらえだー!!とレストランへ突撃。昼時に11人座れるところはなかなか無くて何軒か渡り歩く。
幸運にもある店でガラス張りの仕切られたスペースをGET。あたし達だけの貸切状態。イェイ。騒いでも怒られないし、海も見えてる。

親切なウェイターのライアンがいろいろ教えてくれました。やつは日本語もかなり堪能。日本人の観光客がすごく多いそうだ。
朝から元気が無くてやたらと大人しかったジャズミン、爆弾を飲んだ途端に復活。言動から表情まで全く以って変わる。アル中かよ。
妊婦マリッサは二人分なのか、たくさんたくさん注文する。けど結構残す。やたらとお腹が空くけど食べてみたら結構食べられない、とかいう感じかな。
海岸沿いをダラダラと歩く。

同じTシャツの女の子集団はものすごく目立つので、バチェラロレットパーティー??誰が花嫁?おめでとう!などと声を掛けてくる人が多い。
バルコニーでパーティーをしていた人達が花嫁に捧げるわー!!と激しく踊って見せてくれたり。
お土産屋さんが並んでる中にマリファナショップがボツボツとある。

カリフォルニアではもちろん違法だけど医療用での使用は認められてる地域も多い。ま、健康な人が買って行く率の方が高いだろうけど。
ヴェニスビーチでは路上での飲酒も禁じられてるけど至る所でお酒を売ってる。紙袋で隠してさえいればまぁいいか、ということになるみたい。
あ、そう言えばトイレから出る前に手を洗うことが州法で義務付けられてるってホテルのトイレに書いてあった。法律で決める程の事なのかい。
ティファニーにはプリペイドのクレジットカードカードが渡されていて、何でも好きなものが買えるようになってる。これってどういう仕組みなのか解らないけど、すごくいいシステムだと思う。ハート形のサングラスを見つけて可愛い!!と大騒ぎした上で即買い。そんなお前が可愛いよ。
20分くらい歩いたところでベンチに座って休憩。

写真を撮ったりお酒を買って来て(もちろん紙袋で隠して)飲んだり。ティルとかいうアルコール入りのピンクのエナジードリンクが強烈だった。
またゆっくり歩いて戻る。
こちらの人達はほとんど歩かないのか、足が痛いよーと騒ぐ騒ぐ。たまには歩け。こんだけパワフルなら大分歩けるって。
そんなあたしはそろそろカフェイン欠乏症になって来た。丸一日コーヒー飲んでないもんよ。
戻ったらホテルのカフェで飲もう、とか思ってたのにあまりの眠さに寝てしまった…。
おっと。そうだそうだ。ティファニーがシャワーを浴びてる間にピンクと白のリボンとアレな形のキャンディボックスで部屋中を飾り付ける。

ティファニーがびっくりしたりキャンディボックスで一通り遊んだりしてから、オープン。

山ほどキャンディ。重いわけだよ。
このバチェラロレットパーティーってのは日本では聞いたことがないけど、こちらではほとんどの人がやるのか、グッズがとても豊富。
花嫁コスチュームはもちろんのこと、バチェラロレットパーティー用のカードゲームやスクラッチカードまである。

またまた念入りに化粧をして、よそ行きの服に着替え始めるガールズ。
露出バッチリ、ボディラインバッチリである。肩も乳も下手したら尻も見える布面積。
ティファニーは白いコルセットにピンクのアレ付羽飾り、頭には「独身です」ティアラとベール、チュチュに「奢ってよ」バッジ、手には七色に光るアレ入りのグラスを持っていざ出陣。
でも9時過ぎ。始まりが遅いと思うのは日本人だから??
やっぱりまずは腹ごしらえだー!!ということでメキシコ料理を摂取。

鼻が詰まり過ぎて匂いも味も全く解らない。もう。メキシコ料理大好きなのにー。皆の話では美味しくなかったらしいから、いいか。
数ブロック先のクラブに入ろうとすると事件勃発。メキシコ料理屋の人が追いかけて来て何やらいちゃもんをつけて来る。喧嘩っ早いブリタニーが20ドルを突き付けて早口でまくし立てる。どうやら勘定が足りないとか何とか言われたらしい。あり得ない。皆できちん出し合って金額に足りてるか三回くらい確認したんだもん。
冷静なジャズミンが間に入るが、主張を曲げないメキシコ料理屋。思い起こせば注文の取り方も変だったし、請求にはチップが含まれてたし、ハズレに当たったのかも。
(後でキチンと聞いたらサービスが悪かったのでチップの分を差し引いて払ったから追いかけて来たそうだ。それって良いのか悪いのかわかんない。でも顧客満足度が低かったんだからやっぱりハズレだとは思う。)
危うく掴み合いになるところだったけど、渋々請求額を渡して危険回避。
やーっと中に入る。
やることは2つ。
ひたすら飲んでひたすら踊る。

まずは爆弾をひっかける。美味しいと思うのは鼻詰まりのせい。
作ってるのを見たら大きいグラスにはレッドブルを注いでた。ショットグラスには何が入ってるのか未だ分からず。(調べによるとドイツのハーブリキュール、イェーガーマイスターとのこと)
花嫁になる前にそこら中の男子に声をかけなきゃいけないらしい。ティファニーが声をかけ、ガールズが結婚するのを止めなくていいの?と囃し立てる。

そこら中とはいいつつある一定のレベルを保っているガールズ。流石である。
クラブの中にはもう一組バチェラロレットパーティーをしてる子達がいて花嫁二人で騒いでた。

踊って踊って踊って踊って、ティファニーが疲れるまで踊って、帰ることにする。
帰りにかのメキシコ料理屋の前に差し掛かると、全員で中指を立ててやった。ファァァァァァァァック!!!!閉店後だったから誰もいなかったけど。
道端でも男子に話し掛けたり何だり。

メルボルンから来たジャックは友達に置いてきぼりにされてかなり困惑気味。
ホテルに帰っても酔っ払いガールズはまだ寝ない。
ミーティングルームのテーブルに座ってパーティーは続く。

花嫁がもう寝てたって関係ないらしい。セキュリティが何回か来てもうちょっと静かにしておくれよ、と言われるが声を低くしてでもパーティーは続く。
I never....で盛り上がる。自分が今まで経験のないことを告白し、経験済みの人は一杯飲まなきゃいけない。だから自分はしたことがないけど、皆がしたことがありそうなことを考えなきゃいけない。
その中でいろんな話を聞く。ジャズミンとブリタニーは二人とも前の旦那さんを亡くしてる。ジャズミンの旦那さんは交通事故、ブリタニーのは自殺…。二回結婚したけど離婚はしたことないのよーって、自慢げに言われても何だか困惑。
エイミーの旦那さんは癌だそうだ。生きてるのよね?って聞いたら、ババに会ったでしょ??死んでそうに見える??って笑われた。睾丸ガンで一個取ったけど、取ったら元通りどころか激しくなっちゃってー、って何だい。
この人達のあけっぴろげ加減と明るさは是非是非あたしの人生に取り入れて行かなきゃ、な部分であるなあ。
結果やたらと飲まされて、ワイルド認定を頂きました!
飲みっぱなしのブリタニーは便器から落っこち、飲みっぱなしのジェニファーはトイレに間に合わないという悲劇もありつつ、パーティーは朝の5時近くにやっとお開きになったのでした。