5/18 The 9日目。

またしても寝坊だ。9時。
リビングに行くと、パパとママが買い物に出掛けるところ。コーヒーはまだあるかい?と言われるが、買ってまだ一週間足らず、そのうち丸二日はいなかったんだから、いくらあたしがコーヒー中毒でも大分残ってる。
あたしのコーヒーよりもトイレットペーパーを買って来るべきだよ君たち、と念で伝える。
コーヒーを淹れて冷凍のブリトーを温める。ま、冷食なんてこんなもんだろう。
そうこうしてるうちに、パパがトイレットペーパーを抱えて帰宅。念、通じた。
ママはヴェンティサイズのフラペチーノとクッキーを手に入ってくる。
お金が無いお金が無いって言いつつもスタバに毎日のように通うのはいかがかと。コーヒーも牛乳も砂糖もたくさん家にあるのに。節約ってのはそこですよ。ま、いいか。本当にお金が無くなったら行かなくなるだろし。
ジェイソンが仕事帰りに寄る。ティファニーの結婚式で使う写真を取りに来たようだ。
小さい頃の写真を見ながら、変な顔ーだの、何でこんな含め着てるんだーだのブツブツ言ってる。
一枚あたしに差し出して、ほら、前に来た時ってこの時ぐらいじゃない?と。
そうだそうだ。
これがあたしの覚えてるジェイソンで、今のあなたはジェイソンじゃない気がするよ、と言うと、俺が俺じゃないってどーゆーことー、俺ったらいつもジェイソンだぜー、とな。そうなんだけどさぁ。
人差し指を見せながら、俺が指切ったの覚えてる?と。覚えてる覚えてる。洗面所で洗い流してたらあまりに血が出て貧血起こしたじゃないよ、と二人で笑う。あの時家に誰もいなかったから、Yukaがいてくれて助かったなぁ、なんて。
ジェイソンが帰った後、ママがドレスを取りに行くのに付き合う。一時間かそこらで着くわよー、と言うことでどんどん車は進んでく。

街がなくなって牛や羊や馬が出て来る。果樹園らしきところも多い。
いきなり両サイドにお店が並ぶ賑やかな通りに出る。
オークデールという街で、カウボーイが何たらかんたら、らしい。(だらっと聞いてるとこんなもんだ。)
また果樹園と家畜通りを抜けて行く。
途中銀行に寄ったりしたので、二時間近く経ったところでソノラに到着。
何と言うか古い建物がきちんと並んでて、観光地という佇まいのお土産屋さんがきちきちとある。

雑貨屋さんや古本屋さん、モールなどにはないシミジミした雰囲気のとこが多い。

一角にあるドレス屋さんに入って行く。
きゃー!ドレスいっぱい!!

やたら安いんですけど!!
ってよく見ると、もしかしたらリサイクル物?レンタルではなさそうだけど。レンタル落ちとか?
ママが再度フィッティングをして、お金を払う。紺色の落ち着いた形の半袖ワンピースだけど、スリットがしっかり。上半身にはビーズ刺繍がたっぷり。フォーマルな格好をしてるのは初めて見たからちょっと感動。
ドレス屋さんを出て、その辺を少し歩く。夢のチョコレート工場フィーチャリングのお菓子屋さんが。ジーン・ワイルダーLoveだわ。お菓子じゃなくて彼によだれが出るわ。
雑貨屋さんで絵葉書を買ったよ。誰かに届くかも。
ソノラから10分ほど走る。グランパの出身がこの辺で、ママの伯父さんとかの家もある。そういえばグランマの家もこの近くだった。グランマはオハイオ出身だけどね。ママがジュニアからシニアに上がる時にここに引越したから、高校の最後の一年は友達の家から通ったんだって。
さて、コロンビア州立歴史公園。前にグランマに連れて来てもらったなぁ。
フロンティア大好きのあたしはまた来たいな、と思ってたくらいなので、はしゃぎ過ぎてママに小学生みたい、と呆れられる。
ゴールドラッシュ当時の建物を保存したり復元したり、小物が展示されていたり。
馬車も走ってる。

砂金取り体験も出来る。

小学生が遠足やキャンプで来ることも多いそう。
本当に食事が出来るサルーンや、本当に泊まれるホテルもある。
当時の服の型紙や布地のレプリカも売ってる。
鍛冶屋の中では蹄鉄グッズがたくさん売ってた。
お菓子屋さんでチョコレートを買ってみる。量り売りのは買い方が分からん…。
バラ売りのを一つ。奥で作ってる様子も見えてたから、何となく安心。

んー、お腹空いてきたなぁ、と思ったら3時。お昼食べてないもんな。
ピザ食べたい!!とラウンドテーブルに向かう。
中途半端な時間なので、パーソナル(直径15センチくらい)のを従姉とシェア。

出来たて熱々うまうま。
帰りの車の中では意識的に昼寝。山路を通ると体力と平衡感覚を消耗して具合が悪くなるからね、寝るのが一番。
寝てる間に家に着く。いつまで経っても耳の空気が抜けなくて気持ち悪い。
9時頃、ディランが帰って来て何で食べ物がないんだよ!と激怒。
親子喧嘩勃発。
何もないから自分で調達しなさいって伝えたわよ!
でもホントに何もないなんて思ってなかったんだよ!
パパ仲裁に入るが、ギブアップだぜ…と。そして日本でも十代はあんなもんか?と聞いて来た。日本の十代はガラスハートだから、すぐ傷ついて切れて八つ当たりするよ、同じだよ。ベイべちゃんだと思えば腹も立たないよ、と言うと、何か開き直ったように台所で料理を始めた。
シェフ降臨。
挽肉入りホワイトソースをトーストにかけて食べるらしい。

カウンターに出てるものをみると、ソースも一から手作りだ!
って味付け忘れたみたいだけど、塩加減を自分で調節出来るし、肉の旨味が出てたから全然オッケー。
タミーとパパは塩を足して二で割ると素敵かも。
ディランは食卓につかず、皿を持って部屋に籠もる。嗚呼高校生よー。
何故かエレンは12時過ぎに帰って来たし。
いいのか。いいんだろう。
おやすみ、みんな。